日記 1月6日
ごきげんようよう。たい焼きは頭から食べると頭が良くなる、尻尾から食べると脚が速くなる……みたいなナンセンスで馬鹿馬鹿しさ極まりないしょーもな嘘八百与太話ありますよね。僕の知る或る男……仮に「逢」としましょう。彼はそれを盲目的に信じ、頭からたい焼きを食らうサトゥルヌスすることの多い生涯を送ってきたのですが、その結果として地下鉄から階段で地上に上がるだけで半死する東北大学生になったらしいすよ。
閑話休題、人生の因果関係がたい焼きだけで説明が着く男こと逢導ごきげんようよう。
たい焼きの呪いと祝福とを全身で受けている僕が言うのもなんですが、なんでたい焼きって鯛の形なんですかね?いやまあ昔は鯛が高級品だけどハレの日には食べたかったので〜みたいな話があるのはわかるのですが、鯛の需要がそこまであると思えない現代では、もっと良い形がある気がするのです。
と、言うことで考えましょう。ゲストはいつも通りUさんです。
僕「というわけでどうでしょうUさんさん。」
U「いやこれ、俺は答えを既に知っていて、『今川焼き』でしょ。」
(僕らはふたりとも関東出身です。)
僕「ほう、気づきましたか。」
U「まあ丸いから形成も楽だし、形も綺麗だし、言うて物を象らなくても良くね?って」
僕「いや綺麗さに関しては異議があるよ。あれは2次元の空間回転対称性しかないから真の美しさではない。つまり、答えは『球』形だね。」
U「確かに。まあありそうでない範囲か。鈴カステラとかそんな感じだもんな。」
僕「ああ。名付けて『SO(3)焼き』。もしくは『S軌道焼き』。」
U「食う気失せるって。」
僕「ゆくゆくは『ローレンツ群焼き』とか『混成軌道焼き』とかも作りたいところだね。」
U「前者に関しては和菓子屋が時間方向に整形する技術がないから実現不可能だし、後者はあまりにも持ちづらすぎる。」
僕「科学の発展を待つのみすね…… てかさ、たい焼きってあの端の部分がおいしいことない?皮のサクサク感というか。」
U「あー一理ある。じゃあ角が増えるように多面形にしていって〜」
僕「『それ最終的に球になりますぜ』ってこないだクザーヌスが言ってたよ。」
U「……正しい!じゃあフラクタルにしよう。無限の表面積による無限のサクサク感。」
僕「噛んだ瞬間無限のサクサク感に有限の口が耐えきれず爆発するまでセット感あるね。」
U「ww」
僕「やっぱり原点にもどるしかないんだって。たい焼きのシンボル性を再認識しよう。たい焼き記号主義の復古。」
U「食べたいけど食べれないものにするってこと?」
僕「ああ。美少女の顔とか。」
U「それ食べたいか?後半グロすぎない?」
僕「僕には需要あるよ。じゃあ裸の女の子が書いてある型紙に水着の形の『焼き』を貼り付けて……」
U「課題は国家権力をいかに撒くかだな。」
僕「ダメか。『性欲焼き』。」
U「いやーてか、現代に『食べたいけど手が出ない食べ物』が意外と無いんだよな。鰻とか?」
僕「キモっ!細長!」
U「いや蒲焼みたいにしてさ。もしくはうな重でも可。」
僕「それ単なる直方体じゃない?」
U「いやーでも他に需要あるもんないって。」
僕「嗜好品路線はどう?タバコ型とか。最近嫌煙ブームだし。」
U「あーまあある……のか?次元大介がそれ加えてたらキモくない?」
僕「嫌いになる。」
U「お手上げ。お前今なんか『金では買えない欲しいもの』ある?」
僕「彼女。」
U「それ『性欲焼き』じゃん。」
僕「あと『たい焼き以外のより素晴らしい形状焼き』、最後に『不毛な議論で溶かした時間焼き』。」
U「おっけー、和菓子屋行こうぜ。」
僕「でも僕正直クレープのが好き……」
U「黙れ。頼むから。」
ということになりました。明日からよろしくお願いします🙏
