チベスナダイアリー

誰もまだ此れ程の阿呆の日常をありのままに書いたものはない。

「魔々勇々」第23話激烈母親感想文

No.23「信じて送り出した自慢の息子」感想文

前回、異世界の勇者サディコによって、自身の弱さ、責任、矛盾を突きつけられたコルレオ。「仲間」を助け、「勇者」たるために、鍛錬に向かう。

 

「魔々勇々」感想文のまとめはこちら⬇

chibesuna-diary.hatenablog.com

あと2つ…!!

新技習得回!もう面白いですね。ガッシュでも新技を覚える時は毎回ワクワクしていたので大好きです。ここまでの能力に加えてあと2つ… 残っているのは転移と圧縮?くらいだと思うのですが何が来るんでしょうか。簡略化されたモニカ可愛いですね。

 

この世界の故・勇者

ここの設定めっちゃいいですね。確かに異世界の魔勇だけでなく、過去の勇者たちも出せますもんね!1話できちんと過去の英雄たちが語られていたのも素晴らしいですね。ハロハロとか出てきて欲しいなあ。

これまでアイデンティティのない「勇者」だったコルレオにとって、過去の勇者は自身の目標であり、勇者像を決定づけた存在であり、それでいて「勇者やめたい」とまで言わしめた目を背けたい英雄たち。しかし異世界の勇者に肯定され、仲間を守ると決意した。今少年は「現・勇者」として彼らと正面から向かい合い、さらには超えて先へ進む。

これはコルレオが「勇者」になるまでの物語ですね。

 

”歴代勇者録”…!!

もう「四次元ポケット」の紋章術開花してるじゃん。それはさておき、自身の勇者性に悩んでいたコルレオとサディコが共に勇者オタクなのが過去を感じられてなんかいいですね。自身のあり方に悩んだ時、先人たちを参考にしてきたんだろうなという。多分コルレオにとっての「先代たち」ってのはすごく複雑なんだと思うんですよ。自身のアイデンティティを揺るがす存在であり、それでいて憧れでもあったという。愛憎混じった感情。全然本筋と関係ないけれど、自分もそういう経験があるのでよく分かります。

そして選ばれたのは1話で出てきた3人の勇者。1話から考えていた伏線だったら凄い。咄嗟に考えたとしてもすごい。

 

紋章術”故孤零霊”

歴代1カッコイイ紋章術名じゃないですかコレ?「ふむぅ」からのギャップがすごい。孤独の孤と零という字が象徴的です。霊の孤独さを表すのか、はたまた人の心を慮ることの出来ないサディコの孤独なのか。

ハロハロの魂は読み取れないというのはどういうアレなんでしょうか。魂の情報が現世にないということっぽいので、もう既にグリシャとかに奪われてるとかなんですかね?マママと恋仲だったハロハロは、ジャンプ漫画でおなじみ「最強の父さん」みたいなものなので、今回はお預けかな…

そして出てくる勇者ふたり。ヤマンバギャルじゃないかこれ?

 

よく分からんが紋章術を使っているぞ!!

ほんとによく分からない!まぁでも考えたらパンネロさんみたいなのが量産されていたであろう戦争時代に「人の時代を作った」とか「7日間戦い続けた」時点でなんかもう人間やめてる要素があるはずですよね。

ポポロポの方が振動、ビビッペの方が水の術かな… シンプルな方が能力は強い。サディコが楽しそうでなによりです。

 

胸ェ借りるぜ

憧れの勇者たち。それが強かったことへの嬉しさと、負けたことの悔しさが入り交じったような表情とモノローグが素敵です。振動を脳震盪に活かしてくるのも歴戦感ありますね… 殺意全振り。

そしてここに来て復活する「コルレオは〜した」のナレーション。魔々勇々1話(というより読切時代)の時点から異彩を放っていたのは、このナレーションと特異なコマ割りにあると思ってるんですよね。勿論心情描写が上手いとか、セリフ回しが凄い!とかもあるけど、取り敢えず「林作品だ!」ってなる要素はこのふたつな気がします。復活してくれて嬉しい。趣向が凝らされたコマ割りも最近見ないので復活して欲しいです… 読みにくいとかで不評だったのかな…

 

泥棒女!!!

マママ再登場、ドキがムネムネ擬音、「デンワ」と怒涛の序盤の要素ピックアップですね。どこなのよ!?あっちかも!無かった!こっちなのよ!のコマ良いですね。こういうのがあるかないかでキャラへの愛着って変わってくる気がします。ワンピースとかも、「麦わら海賊団の細かいやり取りいいよね」みたいな話題に良くなっている気がします。キャラの神は細部に宿る。

 

どうか隣で支えてやってくれ

母親は偉大。離れても息子のことを想い、その性格もちゃんと把握している。コルレオも手紙をマメに送ることで、マママに対して愛があったとわかるのもいいですね。「愛」が力になるこの世界で、マママの存在はかなりキーだと思います。3話では旅立つコルレオが泣いていて、23話ではマママの方が泣いているのも象徴的です。こういうのに弱いんだ私は。

エリシアが亡き母を思っているところも素敵です。「隣で支える」と「生きがい」。別の世界の、別の人から、別の言葉で語られる同意の「愛」。無償の愛はどの世界でも変わらない。

オチは酷い。私も混じりたいです!で追撃をかけているところが特に。

でも背中合わせで戦う2人の勇者の絵は最高。温度差よ。

 

壁なんてどこにもない

重要そうな要素ですね。なぜ魔勇はほぼ全ての世界で争うのか。そしてそんな中融和を成し遂げた英雄ハロハロとは何者なのか。魔王に育てられた勇者コルレオは、全世界の魔勇を平定する者足るのか。

そんな中コルレオは新たな能力を開花させ、グリシャの本拠地へ迫る。

 

まとめ

神回でした。私は序盤の伏線回収と親の愛情系の話に弱いんだ。エヴァンの使っていた能力的に、もうかなり終盤感ありますがどうなんでしょうか。よく考えたらここで23話って1話あたりの満足度凄まじいなこの漫画。