余談
今ジャンププラスで林快彦先生の超絶傑作読み切り『絵に描いた餅を描いた餅』が公開されています!魔々勇々に負けず劣らずの名作なのでぜひ読んでみて!!
また、魔々勇々第3巻が明日7/4発売らしいです!ぜひ読んでみて下さい!!
No.13「ラルフレッド」感想
前回、ミネルヴァとラルフレッドの死闘。ミネルヴァは奮闘するも、その力量差に為す術なく圧倒される。死の淵にあって、自身の幼少期の記憶がよぎる中、新たな力に目覚めたコルレオが助けに来た。
感想文のまとめはこちら⬇
chibesuna-diary.hatenablog.com
サブタイトル
名前がサブタイトルなのやばいですね。傑作の予感が… 紋章術が複数使えるのはやはりイレギュラーだったんですね。そして掴めてきたという「紋章の輪郭」とは…?
ミネルヴァを守れ!!
斬撃による目眩し、炎による剣の造形。技に工夫が凝らされていていいですね。コルレオの紋章はあとひとつかな…?
的確に瞼を焼いているところから、ラルフは敵の能力をあの短時間で見極めて対策を立てるほどの実力者なのが分かります。
ミネルヴァは俺の希望だから
天然タラシかこの主人公? ミネルヴァが助けられたことに複雑な顔をしてるのが悲しいですね。「拾われなければ捨てられない」が信条の彼女にとって、やはり助けられるという行為、その原動力たる愛には免疫がない。
ただ、ミネルヴァ自身はエリシアを助け、それによってコルレオも助けられていたと。そしてそんなコルレオが今度は助けに来る。正しく「愛が返されている」。お母さんの教えは正しかった。
あとコルレオはエスカバ戦でミネルヴァに助けられてるんですよね。「これはあたしの喧嘩じゃない」が「この喧嘩俺が貰う」に繋がるのが感動的。
解んねェから話し合おうっつってんだろーが!!
セリフパワーが強い。読み切りを読んで見て思ったんですが、先生の魅力はセリフの重みにも絶対にありますよね。短い言葉で、キャラの感情や魅力、迫力が伝わります。
そして場面は過去回想へ。。。
私ウルビダ ご存知?
過去の幸せエピを出すのはやめてくれ… 不幸な結末になることはわかってるんだ…
奴隷階級のラルフレッド、王族のウルビダ。なんて言うかラルフレッドくんは常に憎しみに囚われているような気がしますね。現在は魔王への、昔は王族への。
そしてそれを救ったウルビダ姫。人と魔人のハーフらしいです。まだなんとも言えませんが、なんだか象徴的。幼いながらに国のことを考えているのが伝わります。
私に仕えなさい
「あなたの一生をください」
これは…ラルフレッドにとっての「生きがい」がウルビダ姫だったんですね。そうみると、ミネルヴァがエリシアを救えず(救わず)、生きがいを失ったコルレオのifのようにも見える気がします。しませんか?
姫様は弟に首を斬られた
間が気になる… なんで… 後で掘り下げられるんでしょうか?
ただ、ミネルヴァとコルレオの戦いを見て決意は揺らぎ、その力が弱まっていきます。決意と紋章術の力が連動するの、本当にいい設定ですね。
いいか…よく聞けよわからず屋
わざと腹を刺されるコルレオ。もはや紋章のストックはなく、恐らく治癒もなしで内蔵が焼かれながら、ラルフレッドを説得します。
「守るということは、相応の自己犠牲を伴う」というマママのセリフが思い出されます。それは本当の勇者たる器。復讐に囚われていた勇者も、本来ならいがみ合う魔王も、全てを救う魔々勇々の時代の「勇者」。
まとめ
傑作ですね… コルレオがキチンと主人公していて偉いです。愛されなかったミネルヴァ、愛した人が殺されたエリシアとラルフレッドに対して、マママから「普通に」愛されたコルレオが彼らを救って回るのが美しいですね。次回以降はまた新たなキャラを仲間にするために波乱万丈がある感じになるんでしょうかね。先が読めない。
次は14話です。