チベスナダイアリー

誰もまだ此れ程の阿呆の日常をありのままに書いたものはない。

「魔々勇々」第12話爆裂アイ感想文

No.12「ミネルヴァという少女がおりました」感想

前回、謎の食い逃げ勇者を仲間にするため調査を始めたコルレオたち。現れる黒髪の勇者。攫われるエリシア。コルレオは彼に協力を持ちかけるが、彼の心には魔王への憎悪が満ちており、ミネルヴァに攻撃を行う…

1話からの感想まとめはこちら⬇

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サブタイトル

「ミネルヴァという少女がおりました」待ちに待ったミネルヴァ掘り下げ回ですか?格闘技No.1のアイドル魔王… とだけ語られていますがどんな過去があったんでしょうか。ところで、ミネルヴァの「魔王」「長身」って要素、格闘技で有利と考えるとかなり納得のいく個性ですよね。魔王は紋章で身体能力を強化できますし、背が高いとそれだけで戦いには有利。

あと1ページ目の空中戦感じ、かなり好みです。街の果てまで見渡せるような視点。

 

火の用心!!

性質を変えられる炎の能力…!フェアリーテイルとかでも見た気がしますね!使い方次第で戦いがいくらでも高度になるので、楽しみな能力です。吹き飛ばされるラルフレッドの軌跡がコマ外まで届いていて凄い。

吹き飛ばされた先が魔族と人間が手を取りあっている神殿?のような場所なのも象徴的です。協力できない異世界の勇魔。

 

足枷にフォーカスを…

ミネルヴァの能力の使い方もさることながら、一瞬で能力を把握するラルフレッドもなかなかの実力者ですね。ミネルヴァをしてさえ「勝てない」と言われてますし… やはり抱えてる憎しみの分、戦闘経験も多いのでしょうか。蹴り飛ばされてほぼ無傷なのもヤバいですね。あと星ソコどけよ。

 

紋章術"華火燕焔"

強すぎる… 初めての大規模な紋章術な気がします。シンプル・イズ・ベスト。ちゃんと「ままゆうゆう」フォーマットに則っていて好印象ですね。対するミネルヴァは昔話を始めます。

 

1000年前まで「人」という種がいました

!! これはなかなか衝撃ですね… 人が既に滅んだ世界。文化レベルも相当高そうですね。背が高いのは魔人の血が濃いかららしいです。人なんて見た事もないミネルヴァからしたら、そりゃ偏見なくコルレオとも協力できますよね… 設定にキチンと筋が通ってる。あとロリルヴァちゃんの破壊力がやばい。貰いたい。

 

母のことは嫌いじゃなかった

やはり母性の話になるのか…  「私の宝よ」とその後の「3日後私を売った」と「…うん!」の嬉しそうな表情の対比が辛い。多分お母さんも嘘のつもりで言ってるわけじゃないんでしょうね。「怖い日」とか書いてますし、精神的に不安定だったんだろうな… 世界観がなまじ現代に近い分、めちゃくちゃお辛い過去…

と思っていたら「私はグレた」!展開が早すぎる… 回想を無駄に長くしないのは好印象ですね。

 

求められるのは心地よかった

愛に飢えている普通の女の子。見限られるのが怖い、自己評価が低いというのはここにかかってたんですね。抱き枕がないと寝れないのもこの辺りにかかってそう?母が死んでたのも悲しい。きちんと過去の描写に納得いくのが良いですね。つくづく面白いなこの漫画は!

 

「分けてくれよ私に」

既に瀕死、殺されかけているミネルヴァへと場面は転換します。殺意のない戦いに、ラルフレッドの信念も揺らぐ。「分けてくれよ」というのがつくづく悲しい。「おこぼれ」と言っている感じから、親からの「無償の愛」が貰えなかったゆえに、自身も多分「愛」せなかったんだろうなと思います。

 

ミネルヴァ!!!

うおおおおおおおお!!!!最高に主人公してるじゃん!!!コルレオ!!!!!泣きながら魔王を助けに来る勇者、かなり象徴的なシーンですね。魔王すらも「守る」。本当に勇者になったんだなぁコルレオ…

ルフレッドの冷静な分析も恐ろしい。一瞬で2つの紋章術に気がつくという。

 

何者なんだお前は…!!

斬撃!!確かに言われればエヴァンが使ってましたね。1話は何回も読み返しているので印象深いです。能力的にも単なる殴る蹴るでない初めての攻撃系でこれからの戦闘が盛り上がりますね。

 

まとめ

割とここ最近の回で1番好みの回かもしれないです。これまでのミネルヴァの細かな描写と過去設定がキチンと繋がりますし、最後に主人公コルレオが助けに来るのもアツいです。やはり複数能力はいいですね。開花の度に盛り上がりが作れます。ガッシュは術が増えるというのがその要素でしたね。

これまで「母性」がテーマなのかなと思ってましたが、どうなんでしょうか?ミネルヴァの過去もつまるところ「母性」、無償の愛への羨望でしたし…

次は13話!