チベスナダイアリー

誰もまだ此れ程の阿呆の日常をありのままに書いたものはない。

試作の詩作②

数刻前の私へ

お前はカラスを知っている。

それは黒い鳥類である。

お前はカラスを知っている。

それは賢い鳥である。

お前はカラスを知っている。

それはカーカーと鳴く鳥である。

だが、お前は知らない。

そのカーカーの間に

僅かに息吸う音のあることを。

お前はカラスを知らない。

彼らの生きていることを。