チベスナダイアリー

誰もまだ此れ程の阿呆の日常をありのままに書いたものはない。

「魔々勇々」第7話爆裂激戦感想文

No.7「何が為」感想

前回、異世界から来たという別の魔王エスカバに出会ったコルレオとエリシア。互いを信頼しきれないものの、それでもなお信じて問題を解決しようとする。しかしその晩、コルレオはエスカバに呼ばれ人気のない部屋へと赴くと、そこには返り血に染まったエスカバと倒れるエリシアが。

前回の感想文はこちら

「魔々勇々」第6話爆裂不穏感想文 - チベスナダイアリー

 

当然の現実

魔王エスカバ、そして勇者コルレオ。魔勇による当然の戦い… とも思えないんですよね。そもそもなんで魔王と勇者って「戦うもの」みたいに扱われてるんだ?コルレオは物心ついた時からマママと共に生きているはずだし、そこまで魔王に対して敵対観念が無さそうですよね。後の方で回収されるんでしょうか。

 

「殺す」でいいんだよ

本話を通してエスカバ、殆どと言っていいほどバックグラウンドが語られないんですよね。とにかく純粋悪。前回語られた「元の世界」での話も、もはや信用出来ない。そんな中でほぼ唯一と言っていい何となくの経歴がわかるセリフですね。「殺さない」ことをヌルいと断ずるような過酷な世界で生きてきたということだけは分かります。そういえば前話で「魔勇は本来殺し合う仲」と言ってもいましたね。元の世界はそういう戦いがあったのか?そして、それと対比するように「平和」で、「ヌルい」世界のコルレオ。ただこれ、感情の起伏が力になる紋章バトルではあまりデメリットでも無さそうですね。当たり前の「平和」を享受する分、そうでない時に感情は大きく動きそう。むしろ殺しが当然の世界で生きてきた人の方が感情は動かなそう?

 

紋章術で勢いを… エリシアの容態から考えて…

落下を紋章術で防ぐのは5話、守るべき人のため、時間制限のある戦いは3話のリフレインです。成長する主人公としてのコルレオが光ります。

そういえばこの間「僕のヒーローアカデミア」を読み返したんですが、魔々勇々もかなりこれをなぞってる節がありますね。1話も 無個性でヒーローになりたい少年が/アイデンティティを持たない、「勇者」になりたい少年が ナンバーワンヒーローに/「勇者」らしい勇者に 君はヒーローになれると言われる/お前は「勇者」だと言われる とか。ヒロアカが最高のヒーローになるための物語なら、魔々勇々は最高の勇者になるための物語でしょうか。「最高のヒーロー」はオールマイトのような象徴、一方「最高の勇者」は「守る者」なんでしょうね。王道と言われればそれまでですけど、やっぱしリスペクトしてる所もあるんじゃないかな… 林先生の読み切りでもヒロアカ風の書き文字が出ていた気がします。

 

わざわざ謝りに来たんだ

ここでも株を上げていくエリシアのヒロイン力。そして激昂するコルレオ。笑うエスカバが不気味です。

 

俺は指南役だってよ!

もっとも引っかかる台詞。どういうことなんでしょうか。何者かがコルレオを意図的に成長させようとしている?なぜ?エンドがマママの紋章から力を吸い取ったことなんかと関係してる? 先の「わざわざ謝りに来たんだ」とかはコルレオを激昂させ、紋章術を強化するためにあえて言ったんでしょうか?いろいろ考察できるセリフですね。そしてエスカバは指南役、やはり魔王(魔王性)は母親性なのでは?魔々勇々の魔々はママってこと?読んでいけばわかるんでしょうか。

 

影の勢い+浮遊で!

頭脳戦!前のページで「チカチカしててやりづらい」とか言ってたのも効いてきますね。確かに影がなきゃ力は出ない。紋章のペースやストックについても明記されたのが嬉しいです。前話でも言いましたがリスクとリターンのある攻防がだいすきなので…

 

紋章の効能は2つだ~特別だと効いている

まあそういうあれですよね。流石にこないだまで一般人だった人がここまで戦えるわけが無いので。むしろ納得感が出ていいセリフだと思います。戦闘経験を積むことに意味が出るのもいいですね。ちゃんとレベルアップするのが好きです。

やっぱり紋章の力を吸い取ろうとしてるんですかね?よくわからんな…

 

2つ目は「治癒」

複数能力持ちはやはり強いですね… これもヒロアカっぽいな(主人公デクの能力は過去の能力者の力を全て使える)

 

勇者と魔王が対峙することを悲しんでいるのか

!!!!!

そうなんですよ!コルレオは今の所唯一魔勇が融和した世界で生きているので、魔々勇々を体現する存在なんですよね。ちゃんとそのへんが描写されていて良かったです。

 

現実から逃げるな!

このへん、「指南役」っぽさが見えますね。コルレオは「魔王」と本来戦いたくないんですよ。でも戦いは避けられない現実。なぜならそれは、何度も繰り返した後悔と決断。

 

ブレるな!!

エリシアを助けるため!

「守る者」としての勇者!かなり一貫してますねー。

 

まとめ

いや〜、面白いですね。単純な戦闘シーンにも情報が詰まってる。特に気になるのは「指南役」ってセリフですね。裏で手を引いている奴がいるのか… 「魔王性」が母性というのはありそうな気がしてるんですが… むむむ

あと余談ですが暗々泳影のゴムゴムの実感もかなりリスペクト感じられますね。

「守る」というのが一貫してるのも面白い。ちゃんと話が進んでますね。

 

次は8話!